チェンジ・アップ

 アイツと身体が入れ替わっちゃった👇

 

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左からライアン・レイノルズジェイソン・ベイトマン

 

上の二人は幼なじみで親友。

イトマンは苦学して今の地位を築いたエリート弁護士。既婚。

レイノルズは…ほぼ、ほぼニート。たまにCMの仕事などをしている。が、188cmのイケメン。独身。

 

Netflix

デヴィッド・ドブキン監督、スコット・ムーア&ジョン・ルーカス脚本(ハングオーバーの脚本家コンビ)。2011年。

ライアン・レイノルズジェイソン・ベイトマン

 

とても出来の良いコメディだった。 

 

 「ハングオーバー」の脚本家コンビなのだが、ハングオーバーはえらく違う。

 ドブキン監督は「ジャッジ裁かれる判事」などを思い起こしてみても、人物の描写が手厚いなぁ、と思う。内面の揺れをきちんと画にする。

「ボクがアイツの奥さんとベッドにいる!」それはまさに喜劇的状況なのだが、ドタバタ劇というより、監督は、ボクのあり得ない経験、選択にまつわる心のあやを見せていく。

この映画では二人の男の変遷を目撃する事になる。

 

女性にはあまりない感覚だと思うんだけど、 男性ってのは、30過ぎくらいで、勝ち組で、奥さんと子供たちが居て、一見しあわせであっても…「ちょっと待て!今通ったセクシーな女、俺に微笑んだ。俺は、もう、何十億といる魅力的な女とヤれないのかぁ…」という嘆き、悲痛な叫び、がある。…でしょ?

 

 まぁ、この映画の根底にはこの偉大なる疑問が流れていまふ。\( ˆoˆ )/

 

 家が貧乏だったベイトソンは、働きながらの勉学だったわけで、子供らしい遊びや楽しみをスルーしてきた。

入れ替わっているので心はベイトソン、見かけはレイノルズが、水族館に行く。

十人くらいの子供たちとレイノルズが水槽に見惚れている。彼は口を半開きにして子供たちとおんなじように見惚れている。

とても可愛いシーンだった。

 

女神の彫像が憂い顔だったり微妙に微笑んだりするのも、面白い。女性に対するエクスキューズかい?何せ、彼らはこの女神に立ちションする。しかし二人の入れ替えをやったのはこの女神。w。

 そして

兎にも角にも、二人はきちんと自分の居場所を見つけて終わります。

 

女優達もものすごく良かったなぁ。

あ。序盤、下品な下ネタが連発される。ネットによるとそのせいでDVDスルーになったとか。ホントかい?

 

 

 

バンブルビー/の物語

黄色のフォルクスワーゲンで事故ったなぁ…むかし。 

今生きているのが不思議なくらいたくさん車で事故ってる。いやはや。

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 雪道でスリップして、対向車線に飛び出したり。

対向車のトラック運転手さんが手前で止まってくれたので正面衝突してないわけだ。

「いやあ、大丈夫かい?危ないなと思って止まったんだ」と青い顔の運転手さんが言う。

対向車線に飛び出した時は、三回あるが相手の車はみなトラックだった。

飛び出た時の彼らの顔を覚えている。それぞれに、「うわぁ」とかギョッとして目を剥いていた。ともかく彼らが事前に予測して止まってくれたので何事もなかったが、今思うと、わたし、その瞬間、変なとこ見てたんだね。

あ。今はとても慎重、安全運転ですねん。(๑・̑◡・̑๑)

 

 

 バンブルビーと女の子。

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バンブルビーが黄色のビートルに変身するこの映画をわたしはとても楽しみにしていた。

 

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トラヴィス・ナイト監督、2018年。

ヘイリー・スタインフェルド

 

トランスフォーマーのスピンオフ。

 

序盤に父親が残したガレージが出てくる。

スパナが並んでつるされている。ホントにホントにワクワクする素敵なガレージなんだ。

女の子はメカの天才なのかな?わたしの期待は膨らんでいくが、彼女はどこにでもいる平凡な可愛い子だった。

中盤…は退屈で見るのをやめようかと思った。紋切り型の悪人ボーイ&ガールが出てくるに及んでは、思わず絶句。 

 ともかく中盤の深みの無さはどうしたことか。

 

我慢してみていると、後半に入って、俄然面白くなる!

見終わってみれば、「良かったなぁ。子供向けだけど良い映画だった」という爽やかな後味。

後半の義理の父のカーチェイス。彼は唖然としている家族に「マイアミバイスのマネだ」と言い放った。

わたしには大受け!笑っちゃった。\( ˆoˆ )/

 

この映画は、バンブルビーの青春と父を亡くした女の子が立ち直るお話し。バンブルビーと少女が出会った青春の物語である。

なんていうか、中盤のキーとなるそれぞれの登場人物の紋切り型は、物語を見せる事に集中したからなんだろうなぁ、と思う。

 

そのおかげかどうか、後半は綺麗に物語が結実していった。

…まぁ、それで良いんだろう。

 

 

ペタペタとゴースト

 ぺたぺた。彼女が歩く音。扁平足というものらしい。

 

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わたしは、扁平足の彼女と暮らしている猫である。

ちなみに、名前がなかった『吾輩は猫である』の“猫”は母方の祖先にあたる。

 

 かたかた。これはわたしが歩く音。

彼女の足音に似せたかったのだが、わたしの肉球は綿毛に覆われていて、どうやってもぺたぺたとはならない。

少し爪を出して、かつかた、という音で我慢している。

 

一度、彼女はスキーのために向こう脛を鍛えるといって、爪先を持ち上げ、カカトを床に打ちつけて歩いていた。

どしどし。

これは簡単に真似ができた。

どすどす。

彼女にRと呼ばれている男と彼女が振り向いた。

「うわぁ、びっくりした。誰か居るのかと思った」

「おまえ、猫にあるまじき存在感だよ」

 わたしは得意になって二人の前を歩いた。

どすどす。

数日後、彼女はカカトが痛いと騒いで、どしどし歩きをやめてしまった。スキー用の筋肉は付かなかったようだ。

 

いま、扁平足の彼女はパシャパシャと写真を撮っている。いつものように彼女のそばに行った。かつかつ。

「あれ?いま、通った…?ねぇ?」

時々彼女は悲しそうな顔でわたしの写真をながめている。私の体は庭のお墓に埋まっている。

けれどわたしはいつもいつも彼女と一緒だ。

日の光が床に溜まっている。私はそこで丸くなった。

ぺたぺた…彼女の音。