「アナイアレイション」のナタリー・ポートマン

 「アナイアレイション」のナタリー・ポートマンが好きで、「水曜日のエミリア」を見て、え…と思い、気を取り直して「ジャッキー」も見る。

 

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 「アナイアレイション」⬇️

 

「アナイアレイション」アレックス・ガーランド監督によるSFスリラー的な作品。「エクス・マキナ」の監督。

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 ガーランド監督は、人間が何かに取って代わられる、というような事に関心があるらしく、

 

だから、この映画も、菌類のような物(宇宙で菌類は最強?という話を見たので、この推測)が結界を張った地域の中では、全てが反射するので、通信機器が使えず、全てのDNAも混じり合う。

そういう不思議な空間(シマー)の中で繰り広げられる女性だけのグループによるサバイバルのお話。

 

シマーと呼ばれる空間は、色がカラフルで絵本のような可愛らしさがある。

その中で、女性たちは奮闘し、レナ(ナタリー・ポートマン)は軍に7年間いたという設定なので、自分勝手な将校( ヴェントレス博士)を補佐する軍曹って感じで頼りになる。サスペンスフルで、時間を忘れる。(わたしは、「エクス・マキナ」よりこっちのほうが好きかも)。

 

夫に対するレナの罪悪感には同情するし、彼女は繊細だけど強い。わたしはこのレナが好きだわあ。

 

「ビューティフルガールズ」のナタリーはすごく良くて、「プラネタリウム」でがっかりして、でもやっぱナタリー・ポートマンすごくイイじゃん!

というわけで、「水曜日のエミリア」を見て、あれぇ?となって、「アナイアレイション」に近い年代の作品を見ようと思って「ブラックスワン」じゃなくて「ジャッキー」を見たわけなの…。

 

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この2作品↕️でのナタリーの演技ってハリウッドで高く評価されているのよ。

たぶん、ナタリーは演技論(そういう言葉があるかどうかも知らないほど、演技について全く知りません)みたいなものは勉強しつくしているだろうし、プロが彼女の演技を見た時、唸らせるような(ポイントを押さえた?)演技をしているんだろうなあ、と思うわけ。

 

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 けれど、この2作品のナタリーは「う、かんじわるぅ」って女で、全くわたしは彼女に魅かれなくて、おまけにナタリーばっか写っていると、飽きてきちゃって、退屈して、眠くなるのを必死に我慢して見たん…。

 

プラネタリウム「ジャッキー」「水曜日のエミリア」のナタリーに共通していえるのは、何というか、ナタリーに隙がないんだよね。身構えている、というか…。

つまり、今、彼女が表現しているものしか伝わらない、我儘なら我儘、嫌な女なら嫌な女でしかなくて、わたしは揺さぶられない。それが彼女演じる役にわたしが惹きつけられない理由だと思う。 

 

 でも「アナイアレイション」でのナタリーは、身構えてないし、リラックスしている感じがするし、共演者がほとんど女性ばっかというのも影響しているのかもだけど感じが良いの。

 

いえ、ま、これらは、わたしの勝手な妄想ですよ、妄想にすぎませんが、もちょっと言うと、隙がない、身構えている、っていうのは、(勝手に思ってるんだけど)デミムーアにもちょっとあると思う。

 

たぶん、ハリウッドってのは、ほぼパワハラで構成されているよなところだろうし(一般の会社だって上司に嫌われたらもうどうにもなりません)、ましてや、ナタリーはあまりにも有名になってしまって、ということは、賞賛の数だけ罵倒や中傷があるだろうし、「プラネタリウム」の妹役の可愛い女の子みたいに開けぴろげな演技なんて出来なくなっていったのじゃないかしら?

隙のない、殻にこもっているような、あの感じは、自分を守っているのじゃないかなあ、意識的にせよ、無意識的にせよ…。

自分を中心に考えなきゃ、まわりからの波に飲み込まれそうな感じなのじゃないかなあ。

(しつこいけど、わたしの妄想だからね)、まあ、そんなことを思った。

 

あ、追加。

「ジャッキー」の後半山場の辺りのナタリーは魅力的でした。(警護か何かの人に、やっぱ、葬儀の時歩きます、っていう辺りからのところ)言っておかなくちゃね。