不登校になるところだった。 …下の息子が小3の時のこと。
愛読しているブログが、軒並み、10才の不登校Youtuberについて書いている。
なるほどなあ、とうなずいた。
下の息子は、正真正銘の文系野郎で、なのに小3になったばかりの頃、「野球部に入る」と言いだした。
そこはソフトボール同好会のようなもので少人数で、顧問の先生もいるにはいるけど、ノータッチで部員のお父さんたちがボランティアで教えていた。
それでも道具やら服やらン万円かかった。
ある日、「お腹が痛くて学校へ行けない」と息子が言う。
お腹が痛いと泣く子供を学校へやるのはなかなか難しい。
結局のところ、週に1回から2、3回は学校をお休みした。それが、1ヶ月くらい続いた頃だった思う。
息子と、マックでお茶しながら「野球部の大会があるんじゃないの?!どうして言わなかったの?見に行くからね。」とわたしは息子に言った。
彼は「来なくていいよ。僕は出ないから。」と答えるではないか!
息子が説明するに、彼の同級生は全員レギュラーで、息子だけが、下の学年の子供と一緒に球拾いだけをしているという。
「〇〇ちゃんは、僕よりうまいからレギュラーで当然なんだ。」と話す息子は、言葉が詰まり、喉が詰まる。
わたしは、喜んだ!これだ!腹痛の原因は!
息子は、自分が傷ついていることにまったく気がついていない。
「とっとと、野球を辞めなさい!」
まあ、端折って言えば、これにて一件落着したわけだ。
だから、わたしは、不登校児の中には本人も周りも全く気がついていないとこで、深く心が傷ついている、そうしたケースもあるんじゃないかと思う。
で、くだんのYoutuberは不登校の理由を語っている時、どうも言葉に詰まる。
もしかしたら、彼は、息子のように心が傷ついているのかもしれないなあ、と思う。
しかし、彼が上げる理由は「宿題をやりたくない。親や先生の言うことを聞く友達がロボットに見えた。」というもの。
宿題って、作文やレポートのようなものならいざ知らず、算数や国語なら数分で出来ちゃわない?それに時間がかかっても、下調べが必要なレポートや作文は面白いだろうに…。
ここらへんがわからん。
だって、自分の考えや意志を持て、と思うようなオトナな感受性の子供にとって、宿題なんぞ苦にする理由がわからん。
まあ、話を戻せば、わたしは、息子に逃げることを求めたんだよ。
息子や(ついでに言えば)わたしのような、正論や道徳といった良い子でいる事を、自分で自分に課すようなタイプには、逃げることが得策かと思う。
【ロボットになるな!】不登校の天才YouTuber「麦わらのゆたぼん」