まるで不条理劇。の様相。
U -NEXT。原題は「上古密約」、「山海経」に題材をとったらしい。5人の神の物語だ。
まだ、前半10数話と、飛ばしに飛ばして最終話、しか見ていない。なんともミステリアスな演出だった。
衣装、美術セットは手が込んでいるし、役者陣は、今をときめく若手で占められている。
なのに、カメラは、舞台劇でも撮っているように、ほとんどが、対話する人物の全景と少し寄ったアングルだ。
ともかく、台詞が多い。台詞で、話を展開させる感じだ。はじめは、無意味なセリフに苛つき、そのうち、台詞のあるときに、低く流れるBGMに気がついた。まるで不協和音。
極めつけは、登場人物の対話中に流れる歌が、どんどん大きくなったことだ。
「好き。。」
「ん?」
こんなときには、ロマンチックな歌で盛り上げると決まっている。邪魔になるBGMなんて聞いたことがない。
ところが、このドラマでは、
真剣に長台詞をやり取りしている時に、歌が邪魔をする。
も、笑った。。
つまり、台詞劇(?)を選びながら、その形式を無力化している。
感情移入を抑え、意味を骨抜きにする演出なわけよ。ま、、そうとしか思えない。
ドラマを見終わったら、また、違う感想になるだろうとは思う。
今んところは、
彼が待っていたのは、つまるところ、始まりに戻ることでしかない。
彼は、また、ひとりだけ残ってしまった。「あぁ、何百年後かに、またぞろ繰り返すのか、、なんともはや、、うぅむ、、」とわたしは呻吟している。
神官たちの存在意義は、人間界に安寧をもたらすことだろう。
しかし、紛争は絶えたことがない。その存在意義の揺らぎを意識した、不条理劇ふうな演出だったのかなぁ。
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このドラマは、ウー・レイだけを目当てで見た。
ラスト、ウーレイの演技には説得力があった。BGMは邪魔をしなかった。
彼に心を打たれたよ。