樋口真嗣監督、諫山創(原作)、渡辺雄介、町山智浩(脚本)2015年
疲れ果て、頭も痛くて寝込んだ。
子供向けの映画で寝込んだのは2作目…。
「ドクターフー」もやっぱり面白くて夢中になって、あげく頭が痛くなって寝込んだ。
Rは風邪だと思っているんだよ。
イ・エ・ネー!(ドラマに夢中になり過ぎて具合が悪くなりました、とは!)。
おまけにこの映画では疲れ果てる、という新機軸も加わった。(何なんだろうな、子供向けドラマっていうのは、激しく同化させられるんかなあ?)
つうことで、感想でっす。(原作漫画とアニメは未見)。
「殻を壊して世界をみよ!」ではあるんだけど、壁の外には巨人がいる。
でもって、巨人が壊れた壁から入ってくる。巨人が人間界を蹂躙、引き裂いたり、噛み砕いたりして食う!
巨人という「恐怖」は身体をじかに直撃する!
…こういう恐怖のバズーカーってさ、怯えた子供の殻を破れるもんなの?
まあ、弱虫だった主人公は殻を破って飛ぶんだけどね。
映像も昔のウルトラマンみたいな風味があって面白いし、迫る迫る!ほぼクライマックスの連続!で、つまり、面白い。
巨人との戦いのシーン。
「いええええええおおおおおおおー!!!」と刀を上段に構え、長い長い雄叫びをあげる…。
「ぎゃああああああああああ!」(わたしの雄叫び)
「…ほら、やられたヮ」(早く振り下ろさんかい!)
なんつうか、壁の修復のために2年間訓練を受けた兵士たちが、戦いの最前線にいるんだけど、ちょっと、へん?
声を出すと巨人に襲われるつうのに、女の子に振られたら、 思いっきり叫ぶ…。
いちゃいちゃしてセックスもしかける。これ、最前線での話だから。もう、ドキドキしてみてるつうに、腹たつんだよ。
おまけに、恋人を食われた女の子が、爆薬積んだトラックで特攻玉砕するんだよ!
あり得ない!!つうのも、人間界最期の爆薬なんだ。それがないと作戦が遂行できなんだよ。あり得ない…。 残された人たちが爆薬がなくて困るだろうとか考えないんだ。
つまり、この寄せ集めの兵士たちは、周りはどうでもいい子供なわけだ。
この設定の意味がわからない。
「振られたああ、いちゃいちゃ」は訓練シーンを作ってそこでやればいいやん。
そいでもって、緊張の最前線で、恋人を食われた男が暴走、爆薬トラックで特攻、と。
草彅くんがちょっとだけ出てるんだけど、存在感ありあり。
面白いけど、疲れた。