チャオ・リーインにハマって、手に入る彼女の作品を全部、見直したん。。ほへ。
きっかけは「お昼12時のシンデレラ」。
新人の美人女優☝️が海苔を貼り付けたような眉毛メイク👇で出演していた。
ドラマは、なんの変哲もないシンデレラストーリー。
だけど、このドラマをものすごく面白くしているのは、☝️写真のような彼女のヘアーメイクと衣装だ。
ドラマ中盤になると、彼女は、セレブや意識高い系のエリートに囲まれる。
洗練された美女たちと、彼女の強調された庶民的外見。さながら、サラブレットの間を走り回る子豚。。
わたしは、彼女を馬鹿にする美女たちに向かって、つまり画面に向かって、思わず呟いていた。
「ふん!彼女は、この数年後、中国のトップ女優のひとりになるんだ!」
いやはや。。だってね、彼女は真っ当で、心意気が見事で、愛おしくてたまらないわけよ、わたし。
見直したドラマのひとつ、👇「楚喬伝」。
笑わない、思い詰めたような表情の女剣客で、かつて2、3話で見るのをやめてしまったやつ。
なにせ、まだ、彼女に惚れてなかったし。
彼女をしごく宇文月のせいで、ヤンなっちゃったのよ。
でもこれも、彼女だけを追って飛ばしながら、楽しんで完走。
「花千骨」もリタイアしたやつ。今回は、これも完走。
ネタバレ注意!
中盤からの、訳の分からなさ、と言うより、ばかばかしさで、わたしはリタイアしたんだ。
ただ、この訳の分からなさ、は、ある意味、寓意に満ちている。劇中でも「この話しの寓意は何だ?」と質問するシーンがあって、意識的なんだと思う。
特に、ワケワカメなのは、大事なところをカットされているかららしい。
いろいろ寓意を妄想していたところ、わたしは、問題のカットされたシーンをyoutubeで見てしまった。
これは、これは!ウォレス・フォが可哀想だと思った。
カットされなければ、ウォレスフォのひとり舞台になっていたし、はっきりと、禁断の恋、失楽園というテーマが浮かび上がったろうに。
この門派には秘密の掟がある。宗主は、愛する者を殺さなくてはならない。言うてみれば、男の信念と女の情を対立させた世界観。
チャオリーインは、師父であるウォレスフォを一途に慕う。彼もまた、彼女を愛していた。もちろん彼は素振りも見せない。
そして物語は、後半、怒涛の展開を見せる。古代に封じ込められた妖魔の力を得たチャオリーインを、ウォレスフォの門派は、殺そうとするのだ。
カットシーン、その1
後半、毒に侵され、朦朧としたウォレスフォは、ヴァンパイアもどきになって、チャオリーインに襲いかかる。目的は、毒を鎮める作用のあるチャオリーインの血を吸うことなんだけど、心に残るのは、ウォレスフォがものすごく彼女を欲しいんだということ。鬼気迫る演技。
カットシーン、その2
最終話、妖魔化したチャオリーインのもとに囚われたウォレスフォ。
彼女は太ももを露わにしたり、酔っ払って部下をウォレスフォと間違え、キスしようとする。
もう、たまらなくなったウォレスフォは、彼女を押し倒してしまう。ふたりは結ばれました、
と思う間もなく、我に返ったウォレスフォの、こっからが凄い!
土下座するような格好で、床に突っ伏して、ウォレスフォはさめざめと泣くんである。
ビックリしたチャオリーインはそろそろと近づいて、出来事を忘れさせる術をかけようとする。
彼はそれを払いのけた。そのとき、彼女は彼の腕に傷痕を見つける。情(恋情)を持っている者だけにできる傷。
「あなたはわたしを愛していたのね?」チャオリーインが問い詰めると、彼は「それがなんだって言うんだ」と言うなり、恐ろしい形相で、傷跡の肉をえぐってみせるのである。
公開されたドラマの最終話では、いきなりウォレスフォが泣いている。
ことが済んだ後の男の態度としては、最低ランクのウォレスフォである。ここがすっぽり抜けてる。
チャオリーインの最後の選択と決断に説得力がなくなってしまった。
つまるところ、ウォレスフォは、正義と民の平和のために、愛の成就を捨てた。
彼女は、ウォレスフォに自分を殺させる。復讐でもあり、苦しんでいる彼のために犠牲になることでもある。
「わたしが死んだ後、あなたの民と理想の世界を、ひとりで永遠に見続けなさい。」
彼女はただ、ウォレスフォと一緒に平凡に暮らしていきたかっただけである。