大奥(秘)物語

たぶん、この辺の時代は、まだまだ日本映画も面白かったはずだし、中国の宮廷劇と見比べるのも一興だと思った。

 

 

1967年、中島貞夫監督

藤純子(富司純子)、小川知子佐久間良子山田五十鈴岸田今日子

 

面白かったよ!

3話構成のミニドラマシリーズを、オムニバス映画にしてある感じ。全話にわたって登場する山田五十鈴が出来事を繋いでいる。

3つの出来事は、ヌーヴェルヴァーグっぽく、ぽんっって終わる。きっと影響受けたんだよね?

 

わたしは、とっても藤純子が気に入った。

なんていうか、先駆的な男前女子なんだよ。彼女はこのあと、女任侠物でブレイクした。

検索していて、めっちゃナルホドなぁ、って唸ったよ。

 

そそ、この映画は公開当時、成人指定だったん。映倫から、何回もダメだしされたらしい。

でも、エロくない!閨のむつごとなんて、いまや、お笑い!コメディみたいだった。

 

 

中国には、後宮の逸話がたくさん残されているんだろうな、とは思うけど、

日本で、とっくの昔に、宮廷劇の原点と言えるような映画が撮られていたんだなぁ。